当会概要


一般社団法人動物再生医療推進協議会
Consortium for Advancement of Animal Regenerative Medicine (CARM)

 当会は、動物再生医療用医薬品等の動物用再生医療等製品の実用化の促進のための諸課題を解決するための公益的活動基盤として、平成27年3月に設立され、平成30年9月に一般社団法人となりました。
 動物再生医療における臨床応用の適切な推進・普及のためには、動物再生医療に関わる全てのセクターが自由に意見交換し、また協力して、再生医療の実用化と適切な普及を強く推進していくことが必要です。それらを達成するため、動物再生医療の研究推進及び実用化戦略並びに諸課題に対する提言や解決への行動、動物再生医療に関わる国内外の関係者との交流及び提携といった活動をしております。

当会のパンフレットはこちら:パンフレット.pdf

理事長挨拶



 再生医療には大きな可能性と夢がある。その実用化と適切な普及を推進し、社会実装する。動物医療の未来を創るのが、一般社団法人動物再生医療推進協議会(CARM)の使命と考えています。
 CARMは、2015年4月に動物再生医療の発展と普及、動物用再生医療等製品の開発等を促進するため、関連企業・団体(産)、関連学術団体(学)、規制当局(官)が連携し、課題を解決していくプラットホームとして発足しました。2018年9月には一般社団法人へと改組しました。
 これまでCARMは、学術団体による「動物用細胞加工製品(同種由来・自己由来)の品質及び安全性確保に関する指針(案)(2019年)」の策定に協力しました。そしてワーキンググループを設置して検討を進めてきた5課題(※)の成果を近々公表する予定です。
 ※製造に用いる原材料等の使用基準、有効性に係わる細胞の品質管理、安全性に係わる細胞の品質管理、生産・流通における細胞の品質管理、臨床試験の有効性評価
 また、規制当局である農林水産省動物医薬品検査所(NVAL)と科学的側面における情報共有についての協力覚書(2018年)を締結するとともに、会員内での勉強会や社員相互の交流を活発に行っています。さらに「犬及び猫における再生医療及び細胞療法の安全性確保に関する指針(2018年)」に基づく動物再生医療実施施設の届出受理機関としても活動しています。
 このように多岐にわたる活動を展開するなか、産の分野では、世界初の犬(同種)脂肪組織由来間葉系幹細胞製品が薬機法に基づき製造販売承認(2021年)されました。臨床獣医師や飼い主の方々には朗報です。
 夢は描ければ、未来を切り開くことができます。CARMも一般社団法人となり3期目の執行体制となりましたが、これまでの成果を礎にさらに発展させていきたい。そして関係各位には課題解決にCARMネットワークを活用していただきたいと考えています。

2022年7月


                                 理事長 山本 実